[☆バレエ基礎講座−1−]
- 立つこと -
  バレエで一番大事な立つということ、正しく「立つ」ことに近づくために・・・

   ●首が前に落ちないように、胸を引き上げ、あごを引き、後ろ側の首を長く。
   ●腹筋を引き上げ、肩甲骨を真っ直ぐに水平に保つ。
   ●肩の力を抜き、下げる。
   ●骨盤は肩甲骨と平行に。
   ●呼吸は自然に。
   ●頭のてっぺんは天井に向かい引っ張られるイメージ。
   ●足は床を押す。
   ●内腿を後ろから前へと引き締めるイメージ。
  こんなことを日頃から意識すると、正しい立ち方、美しい姿勢に近づきます。
[☆バレエ基礎講座−2−]
- 歩くこと -
 
  正しく「立つ」てたら、次は美しい歩き方・・・
  正しく立つことができると、美しく歩くことができます。身体のすみずみまで意 識して、颯爽と
  美しく歩きましょう。

  ●頭をたてて  視線を落とさず。
   頭をまっすぐにし、頭の上に本を乗せても落とさないような イメージで。
  ●腰から歩く  脚だけを前に踏み出そうとすると、膝から下だけが動いてしまいます。
   腰から 前に移動するように、膝をしっかり伸ばすことを意識して腰から歩く。
  ●上半身をしっかりたてて  肩のラインを水平に。腹筋を意識しておなかを引き上げて。
  ●一本のラインの上 をあるくつもりで、脚を前に出す。
  ●かかとをしっかりあげて、体重移動をスムーズに。

  こんなことを日頃から意識すると、美しい歩き方から正しい姿勢に近づきます。

[☆バレエ基礎講座−3−]
- 表現すること -

  バレエのレッスンのとき、鏡の中の自分をちゃんと見てあげていますか?
  イメー ジの中の自分、鏡に映る自分 、顔や目線の方向をきちんと意識しながらも、片隅には
  ちゃんと自分の姿を意識 して、正しいイメージに 近づくよう、なりたい自分に近づくように、自分
  を表現するためにも、自分の姿 をちゃんと見てあげましょう。
   そして、いろいろなものを見て、感じて想像力を広げて、表現するバレエを楽し めるように
  なりますように。

[☆4バレエ基礎講座−4−]
- リカバリーについて -

  運動を日常的にたくさんなさる方、そうではない方にも・・・身体のために、お 届けします。
  
  身体にはどんなときでも健康を回復させバランスよく保つ機能が備わっています 。
  だからといって 身体を酷使していいのではなく、きれいな空気、日光、フレッシュな空気ナチ ュ
  ラルな食べ物、 正しい姿勢、ストレッチなど、身体の欲求を絶えず尊重することが必要です。
  リ カバリーには大きく 分けて、肉体面、感情面、メンタル面の3つがあります。

 
(1)肉体リカバリー
      徐々に運動を休止させる 激しい運動を急に止めるのではなく、深呼吸をしながら徐々に
      身体を休めるよう に。
    
水分補給
      脱水症状や老廃物の蓄積を避けるために、運動中の水分補給は重要。
      運動後には ミネラル、塩分 を補給しましょう。
    
軽い食事
      激しい運動の後は、老廃物の排出を促すために、野菜、フルーツ、シリアル、豆 類などを
      中心 とした軽いものにしましょう。
    
ストレッチ
      筋肉は2つの相反する力のバランスをとるように機能しています。
      身体の動きは 、緊縮された筋肉 とゆるめられた筋肉の対比によって成り立っています。
      心理的ストレスによる筋 肉の緊張状態。急激 な動きによる間接をつなぐ役目の靭帯への負担。
      それを避けるためにも、運動の 前後では必ず ストレッチをして、筋肉や靭帯の緊張をほぐし、
      血液の循環を促進することが、 身体そのものの健康 の維持にも大きな効果があります。
      ストレッチには、ヨガ、バランスボールによるエクササイズ、最近注目されてい るピラティスがあります。
       どの運動でも、決して筋肉を酷使するのではなく、身体をリラックスさせ、血液 循環を促し、老廃物の
      排泄を高め、身体機能の回復を行うためのものなので、ゆっくりと深呼 吸して、筋肉に酸素を送りこむ
      ことで、乳酸の蓄積を防ぐことができます。

  
(2)感情のリカバリー
      呼吸 深呼吸は、エネルギーの補給だけでなく、感情のコントロールに効果的です。
      深 く、リズミカルな 呼吸は、酸素補給、呼吸機能の改善、筋肉の柔軟性の向上を促進します。
      また、 横隔膜、咽喉を開放し、 内臓や心臓のマッサージ効果もあります。神経系統がストレスに
      さらされている と、疲労、過度の緊張、 不安、鬱、精神不安定の原因となります。
      正しい呼吸は、神経からくる筋肉の緊 張をほぐし、ストレス に直面した神経機能を安定化させて
      くれます。 ・自然との触れ合い 大地、水、空気、日光、緑、自然との触れ合いによって、自然や
      宇宙の生命との つながりを取り戻す ことは、心身をリラックスさせ、再活性化させてくれます。

 
(3)メンタルのリカバリー
      リラグゼーション メンタルと身体は密接に結びついています。
      筋肉がリラックスすると、メンタル もリラックスします。 そしてメンタルがリラックスすると筋肉も
      リラックスします。身体的にもメンタ ル的にもストレスがあると、 睡眠中もそのまま無駄な疲労を
      生み出し、エネルギーを消耗します。
      身体のリラ ックスのためには、 仰向けに寝て、足を頭の方に上げながら、身体の各部位の緊張
      と緩和を繰り返し ます。緊張させることで リラックスが意識できるからです。
      メンタルのリラックスには、深呼吸が一番。 リラグゼーションは開放 する運動です。
      時間は10分くらい。最後に深呼吸しながら、目を大きく開け、 手足の指を動かして 、身体感覚を
      再確認しましょう。

  リカバリーは長期間、持続的に行うのが効果的です。身体と精神を緊張から解き 放つことで、身体の
   エネルギー源が活発になり、精神の安定とコントロールを可能にしてくれます。
  また、怪我の予防にも なるのです。

 〜パリ・オペラ座のバレエ スジェ、ミテキ・クドーさんのお話から

[☆4バレエ基礎講座−5−]
- アティテュード Attitude  と アラベスク Arabesque
 -

  バレエのポーズとして最も有名な、アティテュードとアラベスク。
  
  アティテュード は「姿勢、態度、様子」という意味。 片足で立ち、他の片足の膝を曲げ、その足を身体の後ろあるいは
  前で、90度の 高さ空中に保つポーズ。
  イタリア、ルネサンス期の芸術家、ジョヴァンニ・ダ・ボローニャの「天かける マーキュリー」像を 模倣したポーズとも
  いわれています。
  マーキュリーの姿は天空を疾走する彫像で す。
   モーリス・ルブラン作「アルセーヌ・ルパンシリーズ」の中で、 ルパンの分身であるレニーヌ公が、このマーキュリー像
  についてこんな風に語っ ています。
  「脚はすんなりして いるが、それでいて肉付けは強靭です。全体の姿が実によく勢いとスピードの感 じをあらわしています。」
  
   アラベスク は「アラビア風の、唐草模様」の意味。 片足で立ち、他の片足を後にのばしたポーズ。
  古代レリーフ、ギリシア絵画の断片、ラファエロの描いたヴァチカンの壁画に由 来するなど諸説があります。
  アラビア風装飾、植物の葉や枝、蔦が絡み合いながら広がり伸びてゆく唐草模様 。それが周期性をもって 繰り返え
  されることにより、無限に広がり伸びてゆく印象を生み出す。
  アラベスク という図柄は静的であり ながら、そのパターンの中には、無限の広がりや動きを体現する模様。
  バレエ漫画「アラベスク」の冒頭で山岸涼子さんが、
  「自らを乗り越え、無限な るものへのあこがれを示す 動き、それがアラベスク」
  と書いています。
   この無限の印象や感覚を得るためには、脚だけでなく、腕の動きや頭の位置、視 線などが重要な役割を担って います。
  踊り手の視線が腕や指先と一体となって、遥か彼方に投げかけられるこ とによって、限りなく 伸びる無限のポーズと
  なるのです。
  空間に広げられた肢体の線、バランス。そして「静止したポーズ」のなかに感じ る、スピードと伸びやかさと 勢いの印象を
  与える緊張感。 ひとつひとつのパーツのポジションではなく、腕、頭の位置、視線、呼吸、意識 の広がり、を持つことに
  よって この静止したポーズが無限の動を感じる美しいポーズとなるのです。

   参考:「バレエテクニックのすべて」赤尾雄人 新書館

[☆4バレエ基礎講座−5−]
- 呼吸 -
  バレエを踊るとき、呼吸を大事にすることは、美しいポーズのために、そして筋 肉にとっても、とても重要なことです。
  
  早い動きのとき、静止のとき、息を止めていませんか?
  息を止めると、筋肉の中に乳酸という物質がたまり、筋肉の疲労や痛みの原因と なり、さらに筋肉を固くしてしまい、
  肥大させてしまいます。バレエを踊る人に必要な筋肉は細く長く強くしなやかな 筋肉です。 人の運動をつかさどる
  エネルギーは2通りあります。

   (1)短時間の運動や激しい運動のときに、酸素のわずかしか供給されない状態 で利用される無酸素(嫌気)的エネルギー。
     例えば、相撲、柔道、重量挙げ。相手を組み敷いているあいだ、選手はすきを見 せないように息をつめ、筋肉を緊張
     させます。 筋肉には乳酸が溜まり、疲労します。それを克服するために筋は肥大します。
   (2)長時間の運動や軽い運動のときに充分な酸素の供給のもとで行われる有酸 素運動(好気)的エネルギー。
     例えば、歩行、長距離走。マラソン選手は毎日何時間もの訓練をしていても、必 要以上に筋肉が太く大きくはなりま
     せん。 疲労物質である乳酸をなるべく筋肉内にためないように、呼吸法に細かな注意を 払い、好気的エネルギーを
     生じさせ、有効に 燃焼させるよう心がけているからです。 だいたい8秒以上息をつめていると、好気性回路のエネル
     ギー生産はいきづまり 、嫌気性回路が開始され乳酸が発生します。

  そして、大切なこと。ダンサーは、腹部をへこませたり、せり出したりすること なく呼吸しなければなりません。
   それは、腹筋群を強く上に引き上げることにより可能となります。胸郭をこわば らせず、お腹は筋緊張を保つことが
  基本です。 吐いて、吸う。吐かないと吸うことはできません。動いている時の筋肉は、交互 に緊張しりリラックスしたり
  しています。 日々のレッスンで呼吸を感じながらのムーブメントを感じてください。

  参考文献: 「バレリーナのヘルスケア」蘆田ひろみ 新書館
         「バレエの基本レッスン」ジョーン・ローソン 大修館書店
         「INSIDE BALLET TECHNIQUE」ヴァレリー・グリーグ 大修館書店

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